朝、リップを塗ろうとしたら唇がカサカサしていた。ハンドクリームを塗りながら「そういえば、手も乾いている」と気づいた。髪が夏よりまとまりにくい。朝起きたとき、喉がイガイガする。
秋の乾燥というと、まず肌を思い浮かべがちですが、空気が乾いてくると、気になる場所は顔だけではありません。この記事では、髪・唇・手・喉をまとめて見直すセルフケアを、無理なく続けられる形でご紹介します。
関連記事:肌だけじゃない。秋に乾燥しやすい「髪・唇・手・喉」をまとめて見直すセルフケア
秋になると「乾燥しているかも」が増える理由
夏は、汗や皮脂、紫外線が気になる季節です。そこから秋になると、気温とともに湿度も少しずつ下がっていきます。さらに、夏の紫外線や冷房の影響を受けた肌や髪が、そのまま季節の変わり目を迎えることもあります。
ある日突然、全身が乾燥するわけではありません。
- 昨日は平気だったのに、今日は唇が少しカサつく
- いつものシャンプーなのに、髪がまとまりにくい
- ハンドクリームを使いたくなる回数が増えた
こうした小さな変化が積み重なる時期です。「まだ冬じゃないから」と後回しにせず、気になり始めた場所から、少しずつケアを足していくのがおすすめです。
まずは顔だけを見ない
乾燥が気になると、スキンケアを替えようと考えがちです。顔のつっぱりが強いなら、見直すのもひとつの方法です。
ただ、その前に範囲を少し広げてみましょう。唇は、手は、髪は、からだは、朝の喉はどうでしょうか。「顔より先に手が乾いていた」と気づくこともあります。
乾燥は、「顔のケアをもっと頑張らなきゃ」というサインではなく、暮らしを秋冬仕様に切り替える合図だと考えると、気持ちが楽になります。
唇|リップクリームは「使う場所」に置く
唇は皮膚が薄く、皮脂を出す腺もほとんどないため、乾燥しやすい部分です。カサついたときに唇をなめると、一時的に潤った気がしますが、水分が蒸発するとさらに乾きやすくなります。
続けるコツは、「毎日何回」と決めるより、手の届く場所に置くことです。
- 自宅のデスクに1本
- 洗面所に1本
- 普段使うバッグに1本
気づいたときにすぐ塗れる環境をつくっておけば秋の乾燥、なめる代わりにリップクリームを使う習慣が自然と身につきます。
手|「手を洗ったら塗る」で習慣にする
手は、一日に何度も洗います。家事で水に触れる機会も多く、外出先では洗浄や消毒をすることもあります。
ハンドクリームは、新しく時間を決めるより、「手を洗ったら塗る」と今ある行動につなげるほうが続けやすくなります。毎回完璧でなくても大丈夫です。
- デスクに1本
- キッチンの近くに1本
目に入ったときに塗るだけでも、何も置かないより、思い出す回数は増えます。
髪|「何を使うか」の前に「どう扱うか」を見直す
髪は、肌や唇ほど「乾燥」と結びつけて考えない方も多いかもしれません。けれど、毛先がパサつく、広がる、静電気が出る、ツヤがない、といった変化が出やすい季節です。夏に紫外線をたくさん浴びた方は、秋になってダメージを感じることもあります。
新しいヘアケア用品を足す前に、まず洗ったあとの扱い方を確認してみましょう。
- 濡れた髪を、長時間そのままにしない
- タオルで強くこすらない
- ドライヤーを同じ場所に当て続けない
- 毛先が気になるときは、洗い流さないトリートメントを使う
毎日のことだからこそ、扱い方を少し丁寧にするだけで、髪の感触が変わることがあります。そのうえで必要なものを足していっても、遅くはありません。
からだ|気になるところから保湿を始める
冬にはボディクリームを使うけれど、秋はまだ何もしていない。そんな方も多いのではないでしょうか。すねやひじ、かかとを触ると、意外と早い時期から乾燥が始まっていることがあります。
お風呂上がりに肌がつっぱるなら、ボディケアを始めるサインです。全身に塗るのが面倒なら、気になる場所だけで十分です。
- 今日はすね
- かかとが気になったら、そこにも
- 手に残ったクリームをひじに
また、熱すぎるお湯や長風呂、ゴシゴシ洗いは、乾燥を感じやすくする原因になります。「足す」ケアだけでなく、「取りすぎない」ケアも意識してみましょう。
喉|朝の乾燥は、寝室の環境も見直す
秋が深まると、朝起きたときに喉の乾きを感じることがあります。水を飲めば落ち着く程度なら心配は少ないですが、毎朝続くなら寝室の環境を確認してみましょう。
- 部屋の空気が乾燥していないか
- エアコンをつけたまま寝ていないか
- 寝ている間に、口が開いていないか
喉の乾燥にはさまざまな要因があります。「加湿器を置けば解決」と決めつけず、まずは寝室の状態を知ることから始めましょう。
加湿は「上げすぎない」ことが大切
乾燥が気になると、できるだけ加湿したくなります。しかし、湿度は高ければよいというものではありません。厚生労働省が示す建築物環境衛生管理基準では、相対湿度は40〜70%が基準とされています。家庭の寝室にそのまま当てはめる必要はありませんが、感覚だけで加湿し続けるより、湿度計で数字を確認したほうが安心です。
加湿器を使う場合は、タンクやフィルターを清潔に保ち、水を毎日入れ替えましょう。加湿しすぎると、結露やカビの原因にもなります。
乾燥によるカサつきは、市販の保湿クリームを試す方もいます。保湿クリームをオンラインで購入する のような通販サイトで商品を比較してみるのもひとつです。ただし、持病がある方や服薬中の方、肌トラブルが続く方は、事前に医師や薬剤師に相談してください。
秋の乾燥ケア早見表
| 部位 | よくあるサイン | 今日からできるケア | ポイント |
| 唇 | カサつく、皮がむける | リップクリームを3か所に置く | なめずに、すぐ塗る |
| 手 | 洗ったあとに突っ張る | 手を洗ったらハンドクリーム | デスクとキッチンに1本ずつ |
| 髪 | パサつく、広がる、静電気 | ドライヤーの当て方を見直す | こすらず、同じ場所に当て続けない |
| からだ | すね・ひじ・かかとのカサつき | お風呂上がりに気になる所だけ保湿 | 熱すぎるお湯は避ける |
| 喉 | 朝の乾き、イガイガ | 寝室の湿度を湿度計で確認 | 加湿しすぎず、器具は清潔に |
乾燥ケアを「やることリスト」にしすぎない
秋になると、スキンケアもヘアケアも冬仕様に、と考えるほど、やることが増えたように感じます。でも、すべてを同時に始める必要はありません。
- 唇が乾いたら、リップクリームを出す
- 手が気になったら、ハンドクリームをデスクに置く
- すねがカサついたら、お風呂上がりにそこだけ保湿する
「乾燥してきたな」と感じた場所から、ひとつずつで十分です。季節が少しずつ冬へ向かうように、セルフケアも少しずつ変えていきましょう。
強いかゆみや炎症があるときは、セルフケアだけで済ませない
保湿を続けているのに、強いかゆみ、赤み、ひび割れが続く場合は、単なる乾燥ではなく、皮膚炎など別の原因が関係していることもあります。また、喉の違和感や痛みが長く続く場合も、「空気が乾いているだけ」と決めつけないことが大切です。いつもと違う症状が続くとき、日常生活に支障があるときは、医療機関に相談してください。
まとめ|秋の乾燥は、冬支度を始めるサイン
秋の乾燥は、肌だけでなく、髪・唇・手・喉にも現れます。気になる場所から、無理のない範囲で少しずつケアを足していきましょう。今日はリップクリームをデスクに置く、それだけでも立派な第一歩です。
その他の暮らしと健康に関する情報は、肌だけじゃない。秋に乾燥しやすい「髪・唇・手・喉」をまとめて見直すセルフケア の関連ページもあわせてご覧ください。
乾燥対策におすすめの記事
- 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準(相対湿度40〜70%)」:https://www.mhlw.go.jp/
- 公益社団法人 日本皮膚科学会(皮膚の症状・スキンケア情報):https://www.dermatol.or.jp/
- 厚生労働省 e-ヘルスネット(健康情報サイト):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
- 気象庁(気温・湿度などの気象情報):https://www.jma.go.jp/
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師による診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。

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