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感染症とは何?身近な感染症の種類と、インフルエンザの感染期間・梅毒の感染をやさしく解説

「感染症とは何?」と聞かれて、はっきり答えるのは意外と難しいものです。風邪やインフルエンザ、食中毒、水虫、ものもらい、性感染症など、私たちが日常で出会う病気の多くは、感染症に当てはまります。

この記事では、感染症とは何かを基礎から整理し、身近な感染症を一つずつ紹介します。インフルエンザの感染期間や家族への感染確率、梅毒の感染についても取り上げます。

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感染症とは何か

感染症とは、環境中(大気、水、土壌、動物など)に存在する病原性の微生物が、人の体内に入り込んで引き起こす病気です。微生物には、細菌、ウイルス、真菌(カビや酵母)などがあり、病気を起こすものを「病原体」と呼びます。回虫やぎょう虫のような寄生虫による病気も、感染症に含まれます。

感染は、病原体が体に入り、定着し、増えることで成立します。感染しても症状が出る場合(顕性感染)と、はっきりした症状が出ない場合(不顕性感染)があります。症状がない人が、気づかないうちに他の人にうつしてしまうことがあるため、不顕性感染はしばしば問題になります。

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感染源とは

感染源とは、病原体のもとになるものです。感染した人や動物、昆虫、そして、病原体で汚染された物や食品が該当します。具体的には、感染者の排泄物、嘔吐物、血液、体液などです。感染源を遠ざけたり、消毒したりすること
が、有効な対策になります。

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主な感染経路は3つ

感染経路感染のしかた代表的な感染症
接触感染皮膚や粘膜への接触、ドアノブや手すりなどに付いた病原体に触れて感染感染性胃腸炎、性感染症
飛沫感染咳やくしゃみ、会話で飛んだしぶきを吸い込んで感染(届く範囲は1〜2m程度)インフルエンザ、風邪、おたふく風邪、風疹
空気感染空気中に浮遊する小さな粒子を吸い込んで感染麻しん、結核など

このほか、母親から胎児や新生児へ、胎盤や母乳を通して感染する「母子感染」もあります。

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人は、必ず感染症にかかるもの

私たちは、気づかないうちに、さまざまな感染症にかかっています。ほとんどは軽いものですが、まれに重い症状が出ることがあり、命に関わるものもあります。だからこそ、日頃の衛生管理が大切です。

一方で、感染症にかかることは、免疫(抵抗力)を身につける機会でもあります。必要以上に怖がらず、正しい知識を持って備えましょう。

風邪(風邪症候群)

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誰もが一度はかかったことのある風邪は、最も身近な感染症です。正式には「風邪症候群」といい、鼻やのどなど上気道の粘膜に病原体が感染して起こる、急性の炎症性の病気の総称です。

原因の多くはウイルスですが、細菌やマイコプラズマなどが原因になることもあります。おなかに感染して、下痢や嘔吐を起こすウイルスもあり、「おなかの風邪」と呼ばれます。主な感染経路は、接触感染と飛沫感染です。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる上気道の感染症で、風邪とは区別して扱われます。風邪と同じく、主に接触感染や飛沫感染でうつります。

インフルエンザの感染期間は?

一般的に、発症の前日から、発症後3〜7日間ウイルスを排出するといわれています。症状が出る前から、人にうつす可能性があります。

学校保健安全法では、出席停止の期間を次のように定めています。

  • 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで

大人には法律上の明確な出勤停止の規定はありませんが、この基準を参考に、職場のルールや体調に合わせて判断するとよいでしょう。数えるときは、発症した日を0日目とします。また、抗ウイルス薬で早く熱が下がっても、感染力は残るため、すぐに外出しないよう注意しましょう。

インフルエンザの家族への感染確率は?

同居する家族は、接触が多く、感染が広がりやすい環境です。家庭内の二次感染率は、一般的に20〜30%前後といわれますが、流行するウイルスの型や家庭の環境で変わります。米国CDCの調査(JAMA誌)では、コロナ流行前のシーズンで20.1%、2021-22シーズンのA型(H3N2)で50.0%という報告もあります。

家庭内では、別の部屋で過ごす、マスクを着ける、換気をこまめにする、手洗いをする、タオルや食器を共用しない、といった工夫が役立ちます。

食中毒

食中毒の多くは、細菌やウイルスに汚染された食品や水を口にして起こる、感染性胃腸炎です。原因となる細菌やウイルスはさまざまで、種類によって、症状や人へのうつりやすさが異なります。

予防の基本は、手洗い、食品の十分な加熱、調理器具の清潔、食品の適切な保存です。吐いたものや便には病原体が含まれるため、処理するときは手袋を使い、しっかり手を洗いましょう。

水虫(白癬)

皮膚の感染症の代表が、水虫です。足白癬といい、カビの一種である白癬菌が皮膚に感染して起こります。日本には1,000万人を超える患者がいるといわれ、約10人に1人が水虫にかかっている計算になります。

白癬菌は、感染する部位によって呼び名が変わります。足は水虫(足白癬)、爪は爪白癬、頭部はしらくも、陰部はいんきん、体はぜにたむしで、まとめて「白癬」といいます。

市販の外用薬もあります。テルビナフィンクリームをオンラインで購入する のような通販サイトで、成分や内容量を比べるのもひとつの方法です。ただし、症状が長引く場合や、他の皮膚の病気が疑われる場合は、皮膚科を受診しましょう。使用前には、医師や薬剤師に相談してください。

ものもらい(麦粒腫)

「ものもらい」は、地域によって「めばちこ」「めいぼ」とも呼ばれ、正式には麦粒腫といいます。まぶたの縁やその下にある汗腺、まつげの毛根に細菌が感染して起こります。

多くは、皮膚の表面にいるブドウ球菌が原因です。そのため、人にうつることは、ほとんどありません。ただし、目をこすったり、触った手で他の場所を触ったりしないよう、清潔を心がけましょう。

クラミジア(性感染症)

クラミジアは、日本で約100万人が感染しているといわれる、代表的な性感染症です。主に性行為による、血液、体液、粘膜を介した接触感染でうつります。

症状が軽い場合や、まったく出ない場合があり、気づかないうちに他の人にうつす可能性があります。心当たりがあるときは、早めに検査を受けましょう。HIVなど、他の性感染症も、同じように無症状のことがあります。

梅毒の感染について

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による性感染症です。主に性的な接触で、粘膜や皮膚の傷から感染します。妊娠中の女性が感染していると、おなかの赤ちゃんに感染することがあります(先天梅毒)。

感染から約3週間で、感染した部位(性器、口、肛門など)に、しこりやただれができます。痛みがないことも多く、治療しなくても数週間で消えますが、病原体が体内からいなくなったわけではありません。数か月後には、手のひらや足の裏を含む全身に発疹が出ることがあります。症状がなくても、体内で病気が進行している場合があるため、注意が必要です。

検査は血液検査で行い、感染の可能性がある行為から、約3週間以上(自治体によっては4週間以上)あけて受けるとよいとされています。早期に治療すれば完治でき、治療にはペニシリン系の抗菌薬が使われます。パートナーも一緒に検査し、必要に応じて治療を受けましょう。完治しても再感染することがあり、ワクチンはありません。

そのほかの臓器にも起こる感染症

感染症は、皮膚、呼吸器、消化器、生殖器だけでなく、さまざまな臓器に起こります。

  • 泌尿器:膀胱炎、腎盂腎炎
  • 循環器:感染性心内膜炎
  • 脳や脊髄:髄膜炎、脳炎、帯状疱疹
  • 骨:骨髄炎

身近な感染症のまとめ表

感染症主な原因主な感染経路ポイント
風邪ウイルスが中心接触・飛沫最も身近な感染症
インフルエンザインフルエンザウイルス飛沫・接触発症後5日かつ解熱後2日が目安
食中毒細菌・ウイルス汚染された食品や水手洗いと加熱が基本
水虫白癬菌(カビ)接触約10人に1人がかかる
ものもらいブドウ球菌など人にはうつりにくい清潔を心がける
クラミジアクラミジア性的接触無症状のことがある
梅毒梅毒トレポネーマ性的接触、母子感染症状が消えても検査が必要

感染症を防ぐための基本習慣

  • 外から帰ったら、石けんで手を洗う
  • 咳やくしゃみが出るときは、マスクや咳エチケットを心がける
  • 部屋を定期的に換気する
  • 睡眠、食事、運動を整え、体の抵抗力を保つ
  • 体調が悪いときは、無理をせず休む

よくある質問

Q. 感染症とは、簡単にいうと何ですか?
A. 細菌やウイルスなどの病原体が体に入り込んで起こる病気です。風邪、インフルエンザ、食中毒、水虫、性感染症などが当てはまります。

Q. インフルエンザの感染期間は、どのくらいですか?
A. 一般に、発症の前日から発症後3〜7日間といわれます。学校では、発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで、出席が停止されます。

Q. インフルエンザは、家族にどのくらいうつりますか?
A. 一般的に20〜30%前後といわれますが、ウイルスの型や家庭の環境で大きく変わります。別室で過ごす、マスク、換気、手洗いで、うつりにくくできます。

Q. ものもらいは、人にうつりますか?
A. 多くは、皮膚にいるブドウ球菌が原因で、人にうつることはほとんどありません。

Q. 症状が消えれば、梅毒は治ったと考えてよいですか?
A. いいえ。症状が自然に消えても、病原体が体内に残っていることがあります。必ず検査を受け、医師の指示に従って治療しましょう。

まとめ|正しい知識で、感染症に備えよう

感染症とは何かを知ることは、予防の第一歩です。感染源と感染経路を理解し、風邪、インフルエンザ、食中毒、水虫、ものもらい、性感染症といった身近な病気の特徴をつかんでおきましょう。特に、インフルエンザの感染期間は発症前から始まり、梅毒は症状が消えても検査が必要です。不安があるときは、早めに医療機関に相談してください。

その他の健康情報は、感染症とは何?身近な感染症の種類と、インフルエンザの感染期間・梅毒の感染をやさしく解説 の関連ページもあわせてご覧ください。

参考情報

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療に代わるものではありません。症状がある方や不安がある方は、医療機関にご相談ください。