「ダイエットをするには、何から始めればいいの?」「痩せたいけれど、体は壊したくない」。そんな方に向けて、この記事では、健康的なダイエット方法と続け方を、食事・運動・睡眠の視点から整理します。あわせて、ある医師が4か月かけて体重と体脂肪を減らした体験コラムも、参考としてご紹介します。
関連記事:ダイエットをするには?健康的なダイエット方法と、医師の4か月の体験コラム
そもそもダイエットとは?
英語の「diet」は、本来、日常の食事や食べ物を意味します。日本では、食事の量や種類を調整する食事療法のほか、運動で減量して痩せた体型をめざすことも、ダイエットと呼ぶのが一般的です。
厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」を参考にした自治体の資料では、極端に食べる量を制限したり、特定の食品だけを食べたりする偏ったダイエットは、一時的に体重が減っても、リバウンドや健康被害のおそれがあると説明されています。
ダイエットをする前に決めておきたいこと
1. 本当に必要か、適正体重を確認する
すでに適正な体重の範囲にある方は、食事の量を大きく変える必要はありません。体重だけでなく、腹囲や血圧、血糖値などもあわせて確認しましょう。
2. 目標は「ゆっくり、少しずつ」
肥満外来の医師は、1か月で体重の約3%を減らすだけでも、血圧や血糖値が改善することが多いと述べています。たとえば、70kgの人なら約2kgです。
また、ある研究では、短期間で急に減量したグループと、ゆっくり減量したグループを比べたところ、3年後にはどちらも約76%が元の体重に戻っていました。さらに、急な減量では、骨密度の減少が約2倍だったと報告されています。急がず、続けられるペースがいちばんです。
健康的なダイエット方法|5つの基本

1. 1日3食を規則正しくとる
食事の時間や量のバランスが悪いと、食後の血糖値が急に上がり、体脂肪をためやすくなります。3食を整えることが、健康ダイエットの土台になります。
2. 栄養のバランスを意識する
たんぱく質、脂質、炭水化物は、エネルギーのもとになる大切な栄養素です。野菜だけでは、たんぱく質も脂質も足りません。
- 主食、主菜、副菜をそろえる
- たんぱく質(魚、卵、肉、大豆製品)を毎食に取り入れる
- 野菜から先に食べる
- よく噛んで、ゆっくり食べる
3. 運動を習慣にする
運動は、筋肉量を保つのに役立ちます。筋肉が増えれば、安静にしているときに使われるエネルギー(基礎代謝)も保ちやすくなります。
- 歩く時間を増やす
- 筋力トレーニングを週に1〜2回取り入れる
- 好きな運動(ボウリング、ボクシング系のゲームなど)を続ける
4. 睡眠をしっかりとる
睡眠不足が続くと、食欲やリズムが乱れやすくなります。寝る時間と起きる時間をそろえましょう。
5. 記録して、続ける
体重や食事を記録すると、変化が見えてモチベーションが保てます。同じ目標を持つ人の記録を読むのも、ひとつの方法です。ダイエットの記録を共有しているブログは、ダイエットブログ(にほんブログ村) などで探せます。
ダイエットの仕方|4つのステップ
| ステップ | やること | ポイント |
| 1. 現状を知る | 体重、体脂肪率、腹囲を測る | 適正範囲かどうかも確認 |
| 2. 目標を決める | 1か月に体重の約3%を目安にする | 急ぎすぎない |
| 3. 食事と運動を整える | 3食、バランス、歩く習慣 | 無理な制限はしない |
| 4. 振り返る | 週に1回、記録を見直す | 停滞しても焦らない |
痩せたいときに気をつけたいこと
痩せたい気持ちが強いと、食事を極端に減らしたくなります。しかし、極端なダイエットには、次のようなリスクがあります。
- 食物繊維が不足して、便秘になる
- ビタミンDやマグネシウムが不足して、骨がもろくなる
- 鉄分が不足して、貧血になる
- 月経の乱れが起こる
- ストレスがたまり、リバウンドしやすくなる
体調に変化を感じたら、無理をせずに中止して、医療機関に相談しましょう。
医師の体験コラム|94kgから4か月でどう変わった?

ここからは、江戸川橋鈴木クリニックの鈴木俊嗣医師が書いた、自身の4か月の体験コラムをもとにご紹介します。あくまで、ひとりの体験であり、多くの人に当てはまるデータではありません。参考のひとつとして読んでください。
何をしたのか
- 1月からパーソナルトレーニングを開始し、脂質を総エネルギーの約20%に抑えた
- 当初は、1日1,500〜1,700kcalを目標に食べた
- 週に1〜2回のトレーニングに加えて、ボウリング、ボクシング系のゲーム、ウォーキングを取り入れた
- 筋肉量が減ったため、炭水化物を増やし、1日約2,000kcalに調整した
体の変化

| 時期 | 体重 | 体脂肪率 | 筋肉量 |
| 1月(開始時) | 94kg | 24.1% | - |
| 2月18日 | 90.3kg | 23.0% | 65.6kg(開始時より約1.3kg減) |
| 4月 | 85.5kg | 19.3% | 65.1kg |
| 5月 | 83.2kg | 16.8% | 65.2kg |
体験からわかること
- 食べる量を減らしすぎると、脂肪だけでなく筋肉も減ってしまった
- 運動を増やし、それに合わせて炭水化物を増やすことで、脂肪を減らしながら筋肉を保てた
- 本人は、体を動かす量が増えるほど、必要なエネルギーも増えると述べている
なお、体の変化には、年齢、持病、体質など個人差があります。同じ方法が誰にでも合うわけではありません。
ダイエットをサポートする選択肢
ダイエットを続けるうえで、頼れる選択肢がいくつかあります。
まず、持病がある方や、なかなか体重が減らない方、薬の使用を考えている方は、医療機関に相談しましょう。肥満や生活習慣病の治療に使われる処方薬は、医師の診察と処方が必要です。個人輸入やインターネットで入手した薬は、偽造品のおそれがあります。内科の相談先として、江戸川橋鈴木クリニック のように、医師に直接相談できる医療機関があります。
食事で足りない栄養を補いたい方や、市販のサプリメントを検討したい方は、成分や内容量を比べてから選びましょう。たとえば、オンラインで減量サプリメントを購入する や、食物繊維サプリメントをオンラインで購入する のような通販サイトで、商品を比較する方法があります。ただし、サプリメントは食事の代わりではなく、補助的なものです。持病がある方や服薬中の方は、事前に医師や薬剤師に相談してください。
よくある質問
Q. ダイエットをするには、何から始めればいいですか?
A. まず体重と体脂肪率、腹囲を測り、現状を知りましょう。そのうえで、1日3食を整え、歩く時間を増やすことから始めると続けやすくなります。
Q. 痩せたいのですが、1か月でどのくらい減らせばいいですか?
A. 目安は、体重の約3%程度とされることがあります。急ぎすぎず、続けられるペースが大切です。
Q. 健康的なダイエットには、運動が必要ですか?
A. 食事の調整に運動を組み合わせると、筋肉量を保ちやすくなります。歩くことなど、無理のない運動から始めましょう。
Q. 炭水化物は完全に抜いたほうがいいですか?
A. 糖尿病などがない場合は、ある程度の炭水化物は必要です。極端に減らすのはおすすめできません。
Q. ダイエット中に体調が悪くなったら、どうすればいいですか?
A. 無理に続けず、中止して、医療機関に相談してください。
まとめ|健康的なダイエットは「ゆっくり、バランスよく」
ダイエットをするには、極端な制限ではなく、食事・運動・睡眠を整えることが大切です。目標は体重の約3%を目安に、ゆっくり、少しずつ。医師の体験コラムにもあったように、食べなさすぎは筋肉も減らしてしまいます。自分の体と相談しながら、続けられる方法を選びましょう。
その他の健康情報は、ダイエットをするには?健康的なダイエット方法と、医師の4か月の体験コラム の関連ページもあわせてご覧ください。
参考情報
- 江戸川橋鈴木クリニック 院長 鈴木俊嗣「コラム:この4か月の私自身の体重減少について」:https://www.edogawabashi-clinic.com/
- 名古屋市健康福祉局「健康体重と〜」(e-ヘルスネットを参照):https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/cmsfiles/contents/0000115/115474/06_R4_handbook.pdf
- 寝屋川市「ダイエットについて」(厚生労働省 e-ヘルスネットを引用):https://www.city.neyagawa.osaka.jp/material/files/group/95/44gou2.pdf
- 厚生労働省 e-ヘルスネット:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
- 文春オンライン「1カ月で体重の3%を落とすダイエット」(肥満外来の医師の解説):https://bunshun.jp/articles/-/2686
- GIGAZINE「急な減量とゆっくりした減量の比較研究」:https://gigazine.net/news/20230531-weight-loss-slow-or-fast

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